回生ブレーキ付き界磁添加励磁制御に改造
1990年、3000系・5000系による5両編成と6000系T車を界磁添加励磁制御に改造した車両が4000系です。6両6編成を改造しました。
制御装置は、当時最新の技術である界磁添加励磁制御を採用することで、種車の直流直巻電動機を流用しながら回生ブレーキを装備でき、より経済的に省エネ化を図れました。又、補助電源を静止型インバータ(SIV)に交換し、保守の軽減を図りました。同時に元3000系・5000系には車体更新も行い、化粧板の貼り替えや座席の袖仕切り設置、補助送風機のローリーファンを設置など行いました。元6000系を含めた全車に、扉上にLED式の車内案内表示装置を千鳥配置で設置しました。
4000系では3000系・5000系による5両編成に6000系の中間車を組み込んだ為、台車を揃える為に6000系の台車と奈良線3000系の台車を交換しました。
1990年から1993年にかけて改造し、合計6両編成が完成しました。これにより、神戸線の準急・区間急行の6両編成化が完了し、4000系は神戸線にて準急から特急まで幅広く活躍しました。
1995年での阪神・淡路大震災では、4051×6が被災し、廃車となってしまいました。
現在では6両5編成が神戸線・神姫急行電鉄本線梅田〜須磨間で運行しています。