8000系

阪神・淡路大震災の震災復旧車両
1996年、阪神・淡路大震災によって被災した車両の代替として計画を前倒しして登場しました。
6300系以来となる電気司令式ブレーキの採用により、固定編成となるため前面デザインを一新し、貫通幌の無いくの字形状の流線型となりました。カラーリングは、6300系と同じ京阪神高速のマルーンとバーミリオンオレンジの2色を採用しました。主制御器にはGTOサイリスタ素子のVVVFインバータ制御・台車にはボルスタレス台車を採用し、保守の軽減を図りました。1998年に製造した車両からは、VVVFインバータのソフトを変更し、乗り心地の改善を図りました。
2001年以降に製造した車両では、主制御器をIGBT素子VVVFインバータ制御とし、より省エネ化と騒音の軽減を図りました。又、KRT化後初の新造車両となる為、カラーリングを一新し、新たにKRTのコーポレートカラーであるコバルトブルーを新たに取り入れたデザインとし、車内も座席をブルーのモケットのバケットシートとした他、ドアチャイムの設置などバリアフリーにも対応しました。
2008年からは四条畷線・奈良線でも使用する為に抑速ブレーキの増備と台車にヨーダンパ取付による最高速度120km/h対応を行いました。
2015年からはリニューアル工事も開始されています。
1996年デビュー当初は、吹田検車区に所属し神戸線・神姫急行本線の梅田〜須磨間で運転していました。後に運行範囲が京都・新大阪線河原町〜梅田間にも拡大しました。1998年からは西宮検車区にも配置が始まり、西宮検車区所属車は神戸線・神姫急行本線の梅田〜須磨間、吹田検車区所属車は京都・新大阪線河原町〜梅田間が運行範囲となりました。これにより、当初の計画通り、京都線の急行用2扉車と神戸線の2扉車を置き換え、京都線・神戸線の混雑緩和と支線の冷房化を促進しました。
2009年には四条畷線桜ノ宮〜四条畷間・奈良線四条畷〜奈良間にも運行範囲を拡大しました。